コロナにより中止となった2021年の本家高知のよさこい鳴子踊りですが、
「特別演舞」として、りょうまスタジアムで開催されることとなり、
そのポスターデザインコンペが開かれ、
私のデザインが採用いただきました。ありがとうございました!
今回、初めてよさこいポスターのコンペに参加させていただきました。
そもそもよさこい鳴子踊りのポスターは、
毎年、印象的で迫力のあるデザインになっているため、
その中に新参者の私が参加して、果たして勝負になるのかと感じていましたが、
コンペに参加してみませんか?とのお声かけをいただいたので、
せっかくなので参加してみようと決意しデザインさせていただきました。
見事採用され、嬉しい限りです。
さて、
ここでは今回のポスターの制作過程をご紹介したいと思います。
▲過去の「よさこい祭り」ポスター
過去ポスターのタイトル文字は「筆書き」が多く、躍動感がありますよね。
でも私は筆文字は苦手で、こんな文字は書けないし、
誰かに依頼するとしても、そんな予算も掛けられないと感じたので、
私が作るなら、フォントを使用したデザインか、
グラフィカルに作字したタイトルでいこう!と決めて
ラフスケッチを描き始めました。
今回のデザインも、
いつものように、ラフスケッチからはじまります。
▲ポスターラフスケッチ
ラフスケッチをいろいろ描きつつも、
筆文字を使わないせいか、静的なものが多く、
「もっと躍動感のあるものにならないかな」
と感じ、
最後の方に思いついたのが、今回の案でした。
▲最後のラフスケッチを拡大したもの
「よさこい」の4文字をグラフィカルに大きく描き、
それを400mトラックに見立てることで、
りょうまスタジアムで開催する「特別演舞」らしさを出す案を
思いつき、これで行こう!と決めました。
このスケッチを拡大して、イラストレーターの背景に敷き、
ラインをなぞっていきました。
▲ラインは、カーブの美しさと文字として読めるギリギリの線を狙いつつ修正を繰り返しました。
▲400mトラックに見えるように線を追加
およそラインが整ったので、
この後、数百枚の踊り子の写真の中から、
自分の理想に近い写真を選んでいきました。
写真を選ぶポイントは、
・躍動感があること
・見切れることなく全身が映っていること
・衣装の色合いのバランス
などを気にしながら選んでいきました。
その後、今回のメインとなった旭食品の踊り子さんがとてもよかったので、
これを大きく使うことにしました。
あとは、文字組をして、
色味を何パターンか作成しました。
▲赤バージョン
▲緑バージョン
▲白バージョン(最終修正後)
他の色も気に入っていましたが、
白が一番だなと感じていたので、それが選ばれてほっとしました。
実は私自身は、
よさこいの踊り子として子どもの頃から30年以上参加している、
根っからのよさこい好きなので、
今回、よさこいのポスターに携わることができて、
本当に嬉しかったです。